アセテート生地の製造方法は、生地の柄によって「押出製法」と「ブロック製法」の2つに大きく分類されます。
まず、セルロースに酢酸系の溶剤を付加した材料に、柔軟性を出すための可塑剤(かそざい)を混ぜ、ペレットと呼ばれる小さな粒状を造ります。次に、その粒を押出成形機にかけ、プログラム通りの色や柄を成形します。グラデーション、ササ柄など機械的な模様の生地を生み出せるのが特徴です。
アセテートを精製した粉を大きな釜に入れて加熱しながら、可塑剤(かそざい)を混ぜて練っていきます。そうして出来上がった様々な色の練り物を型枠に入れたり、散りばめたりして、思い通りの模様を形成していきます。職人が手作業で柄を描いていくので、複雑で高級感のある模様の生地を作れることが特徴です。